・NFTに「詐欺防止機能(CAL)」が実装されるって聞いたけど、よくわからない!
・「SetApprovalForAll」ってなに?
・「スマートコントラクト」とか「プラットフォーム」とか、意味わからない!
こんな方向けに難しい言葉を使わず、詐欺防止機能(CAL)についてわかりやすく説明します。
この記事を読むと
- 流行している詐欺の手口がわかる(2022年10月現在)
- 詐欺防止機能(CAL)について理解できる
NFTが相次いで盗まれています。
お金を貯めて買ったNFT,思い入れのあるNFTが盗まれたら悲しいですよね。
このような状況を打破すべく、Web3界のスーパーエンジニア達が集結し、「NFT詐欺防止機能(CAL)」が作られることになりました!
Web3エンジニア育成プロジェクト/Founder:takuさんのTwitterより
↓エンジニアmasatakaさんの解説スペースを聴きたい方はこちら♪
(とてもわかりやすいです!)
記事を読んで自己防衛力を高めましょう!
NFT詐欺被害の多くは「SetApprovalForAll」の悪用によるもの
詐欺の話の前に、お得な情報を。
この度NFT詐欺防止機能の実装を記念して、下記のサイトでフリーミントできます!
限定5,000枚の早い者勝ちです!!
ミント会場はこちら♪
申し訳ありません。。
上記のようなフリーミントはありません。
「これはウソだ!」と見破りましたか?
「フリーミントだ!ラッキー♪」と思ってリンクを踏みましたか?
今回は[ミント会場はこちら♪]のリンクを踏むと、私のツイートに飛ぶようになっていました。
「フリーミントだ!ラッキー♪」と思ってリンク先に飛んだ方も、「ウソだったんだ!!」と気付いたはずです。
ではもしリンク先に飛んで、本物そっくりの偽ミントサイトが表示されていたら?
偽サイトだと気が付かず、ミントしてしまっていたかもしれません。
現在(2022年10月)のNFT詐欺の手口の多くは下記のような流れです。
①偽サイトに誘導
②偽サイトで「SetApprovalForAll」させる
(=「私のウォレットの中を操作してOK」という許可をさせる)
③NFTを盗む
ハッカーは「SetApprovalForAll」を悪用して、NFTを盗んでいるんです。
「SetApprovalForAll」って悪者なの?
「SetApprovalForAll」自体は悪くないんです。
そもそも「SetApprovalForAll」ってなんなのか、簡単に説明します。
「SetApprovalForAll」ってなに?
「SetApprovalForAll」は相手に「私のウォレットの中を操作してOK」という許可を与えることです。
OpenSeaでNFT売買をする際、みんな「SetApprovalForAll」しています。
OpenSeaに対して「私のウォレットの中を操作してOK」という許可を出しているから、NFTの自動売買ができるのです。
NFTが盗まれる原因は、
犯人に対して「私のウォレットの中を操作してOK」という許可を出してしまっているからです。
「SetApprovalForAll」の悪用による詐欺被害を減らそうと、スーパーエンジニア達により、詐欺防止機能(CAL)が作られます!
詐欺防止機能(CAL)とは?
3-1. 概要
詐欺防止機能(CAL)は、「SetApprovalForAll」できるサイトを制限する機能です。
あらかじめ安全なサイトリスト(Contract Allow List(CAL))を作っておきます。
この安全なサイトリストに載っているサイトでのみ、「SetApprovalForAll」できます。
もし悪意のある偽サイトで「SetApprovalForAll」してしまったら…
NFTに組み込まれた詐欺防止機能が働いて、「ウォレットの中を操作してOK」の許可ができないようになっているんです。
3-2. ポイント
詐欺防止機能(CAL)に関するポイントはこちらです。
- 詐欺防止機能付きNFTが世界初(!?)、あおぱんだパーティー(APP)で実装される
- 上手く機能しなかった場合、機能をOFFにできる(=実装するリスクがない!)
- NFTの送付(Transfer)については制限なし
- 新規プロジェクトにしか実装できない
- 実装後も更新できる
- CALを実装しても、スキャムや詐欺を100%防げるわけではない
LLAC,HOUOU、キャラDAO,チムニータウンDAO,KAMIYO 等、
ビッグプロジェクトがCALを採用したいと言っているそうです。
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 現在の詐欺被害の多くは「SetApprovalForAll」の悪用によるものです。
- 「SetApprovalForAll」の悪用による詐欺から守るため、詐欺防止機能(CAL)が作られます。
- 詐欺防止機能が付いたNFTだからと言って、スキャムや詐欺を100%防げるわけではありません。
- 詐欺の手口も巧妙になってきます。引き続き自衛を心がけましょう!
最後に…
私たちがNFTを楽しめるのは、Web3エンジニアの皆さまの、血のにじむような努力のおかげです。
感謝の気持ちを忘れずに、NFTを楽しんでいきましょう^^